(画像は海外のどーも君コラージュよりちょっと拝借しました。)

ベニシオ・デルトロは角度によって顔の表情がすごく変化するので本当にビツクリです。例えばイチローやハリソン・フォードはどの角度から見ても、金太郎飴のように「イチロー」で、「ハリソン・フォード」じゃないですか。

でも、ベニシオ・デルトロは同じ映画でも、「濃い顔・薄い顔」「老け顔・若い顔」「ハンサム顔・変な顔」「冷たい顔・暖かい顔」と印象がクルクル変わるように思います。

またリキータさんのホームページにある「アートワーク」には、死ぬ ほど似ている楽しい似顔絵がたくさん。是非ご覧下さい。

出演映画の感想

、、007・消されたライセンス

わ、若い。や、やせている〜。しかし若くてやせているからといって、それほど「まあ、素敵」という感じではないのが不思議です。前歯に虫歯ありのメイクだから?口をゆがめて笑う悪人役だからでしょうか? 目は、当たり前だけれど、今と同じ目なんですね・・・.。でもクマは少ない。シャーロット・ランプリングふうの、冷たい緑の目。


、、ザ・ファン

冷たい目が素敵。明るく染めた髪の色も手伝って、ちょっと薄い顔の人にさえ見える。「顔は細くひきしまり、腿はむっちり太い」というスポーツ選手の体型に、どうやってなったんだろう。

短い髪型と、長いもみあげが、精悍な感じ。刈り込むと、こういう感じになるのですね。実は厳しい「巻き毛評論家」である私は、映画ごとにデルトロさんの思いきった巻き毛処理のバリエーションが見れて、非常にうれしいです。

 全体にクールで男前な感じの役なのに、酒場で仲間と楽しそうにしているところは、黒い眉毛をぐっーともちあげ、突然小倉久寛ふうファニーフェイスに変身。この「黒い眉毛をぐっーともちあげ、変な横目」はエクセスバゲッジの、終わりの方で、赤ワインのお味見をしている時にも。

この表情は、ファッション誌に出ている「眉間にシワを寄せた、かっこいい写 真」と同一人物には見えません。私は、この面白いほうの表情も好きです。


、、コロンブス

ほどよくスリム。ひげをはやしても、ほほが気持ちよくそげているので、それほど暑苦しくはありません。最後、「波に顔があらわれる」ところで、長い、長〜い眉が強調されます。こ、こんなに顔の端まで眉毛が伸びてるなんて・・。


、、ビッグマネーブルース

何か、太っていますか?今(2001年)よりかなり重たそうです。服もちんぴらという役柄上、ちょっと変な服かも。髪も襟足が長い、流行遅れのスタイル?。でも暗いバーのシーンなんかでは、目がすごく神秘的!。左右のまぶたの開きが対称でないところが!


、、フィアレス

何か、太っていますか?「ご亭主」という貫禄の貧しげな人の役。そんな寂しいジーンズ姿でした。そのせいか実年齢は若いのに、若さとか青年、とかいうイメージはないようです・・。でも病院に奥さんをお見舞いに来たときは、眉毛がきちんと整えられ、頼もしい男性という感じ。


、、チャイナ・ムーン

肉付きよし。刑事さん役なので、背広姿。足も長くて、ビシビシ・ドカドカ歩く。石原裕次郎とか、三宅祐司ふうスーツ姿。肌の色つやは若く、ぴかぴかしていますが、実年齢より老けてますか?(そして、わりと絶壁頭なのですね・・・。)

目の回りに華麗なゴルゴ13の斜め線がはいって、クマもあり、複雑な味わい深い陰影がっ 。8.・2わけで髪を固めているのと、がっちりした体型のせいで、50年代の映画の「青年役(現代より青年がみんな老けてる時代)」のようにクラシック。


、、フューネラル

肉付きよし。顔が丸いみたいです?実年齢プラス10〜15才くらいの役だと思うのですが、役作りのために丸い顔に? シャーロット・ランプリングが冷たい目つきのせいで、「ホントは小娘なのに、年増の女の役をやることになった」とかいうふうなことを、何かで読んだ気がする。ベニシオ・デルトロも、若々しい人の役が少ないような・・


、、ユージュアル・サスペクツ

思いきった巻き毛処理のバリエーション。せっかくの素敵な眉毛(額のはしの方までずーーっと長く続いている)を、そってしまって・・・。生え際もずいぶんそってしまって・・。全体のイメージに比べて指が太いのが印象的。


、、バスキア

いきなり、愛くるしい若い顔。でも時々、彼の魅力の一つである、ゲッソリと疲労した顔も混じって面 白いです。

いつもと違って、黒目がちの暖かい目に見えるのが不思議です。でもよく見ると、ちゃんと白目がち。 髪型も、いい人そうな、巻き毛の黒髪。そんなにクマも目立ちません。

茶色いスラックス(化繊入り?)みたいなのをはいてバスケットに励んでいる。大きな体なのに、動きがなめらか。深みのある赤い色のシャツ(長袖と半袖あり。)が、異様にお似合いです。

最後、バスキアを助け起こすところは、緑の目が森林浴のように、爽やかにうつりました。大島弓子さんの「高熱がひいた朝、涼しい湖の夢を見たら、実はそれは起こしに来た愛猫の目だった、」というような漫画を思い出しました。


、、エクセス・バゲッジ

「清潔と退廃」「健康と疲労」が、複雑に混じり合った表情が、味わい深い。目が大きいのか、小さいのか印象が一定しません。

(1.)泣きはらしたような、大きな目(電話が長い〜とか騒いでいるところ)
(2.)とても細く、目を格納(運転中など)。

この映画の時は、ほっそりと、しなやかな柳のような感じの体型(胃のあたりを除く)。常にスラックス姿、そして革靴。役からいうとジーンズをはいていそうな感じなのに、なぜか、スラックスを着用しています。

背広の下に半袖シャツを着て、さらにその下に赤い長袖ニットを着ている。重ねすぎ?赤い長袖ニットは、バスキアの時と同じく、実に自然に似合ってます。茶色い絹かレーヨン素材みたいなテロリンとしたシャツも、「欧羅巴」って感じで優美です。

しゃべりかたが、のどかな一本調子で、面白い。アリシア・シルバーストーンが、車に傷を付けたとき、「みろー、傷がついたじゃないかあ〜、傷がついたじゃないかあ〜」みたいセリフとか。


、、スナッチ

 銃の売買の時、「話すともなく話し始める」のに惹かれました。 のろいしゃべり方がかわいい。 着道楽で、葉巻の匂いにうっとりとする、優雅な享楽主義者の役も お似合いです。

 ネット上で、スナッチに批判的な意見(お洒落すぎるとか) も見かけましたが、スナッチは私が子供時代にずっと憧れていた、「暗躍する?大人達」(しかもタンタンの冒険に出てくるようなマヌケ悪党)の イメージを要領よく見せてくれるので、好きです。

双子の娘の店番するウナギのねどこふう宝石店も神秘的で大好き。

表紙