昭和館(九段)
 

「戦中・戦後の労苦を後世代に伝える」目的の昭和館。(そのわりに、冷房がききすぎていませんか?)場所は武道館の近くでわかりやすい。このように、戦前の生活の展示(有料)とかも少しあります。5階の映像音響室(無料)に行ってみてください。パソコンがゆったり配置されて、色々検索できます。


5階で、「映像音響資料」の「おすすめ」で検索すると、おすすめ映像が色々出てきます。(そういう操作方法パンフも置いてあるのです)

特に「日本人・街頭風景・商店」(昭和20年〜21年・13分)というカラー映像がびっくりでした。

終戦の年に、一般庶民をうつしたカラー映像があるなんて知らなかったあ・・。これ、有名な映像なのかもしれませんんが、まだ見てない方はぜひ!

あまりビックリしたものですから、思わず、下に映像の感想を書いてしまいました。↓↓


終戦の年のカラー映像

昭和館の説明に「昔の映像は、モノクロばっかりと思われがち。しかし昭和館の映像には鮮やかなカラーもあるんです」・・とあったので、カラー映像をみてきました。(パソコン上で、勝手に見ることができます)

特に「日本人・街頭風景・商店」(昭和20年〜21年・13分)という題名の映像がおすすめです。(13分程度。アメリカが撮ったものでしょう。)

「終戦直後なんだから、画質が悪くて当然。」という先入観があるところに、はじめてカラー映像を見たわけですから かなりギョッとしました。

まるで「あの世を撮影したビデオ」を見ているような、独特の映像なんです。そう思うのは私だけかもしれませんが。(ちょっと黒沢清監督の「回路」のような雰囲気) BGM、ナレーションが全くないせいもあるでしょう。

これが、もし1950〜60年代の庶民の映像なら、全く驚かないと思うんです。しかし 、何しろ、終戦の翌年という、大変な時代の映像です。「映画か、やらせではないか?」と、何度も目を疑いました。

  

映像には京都や、神戸や、別府などの街を忙しそうに行き交う人々がうつっていました。

夢の中に出てくるようなガランとした背景。カーキ色の服を着た人達。日本にはみえません。市場の人の目つきも鋭くて、どこかアジアの内陸にある架空の国の映像のよう。

しかしたまに、爽やかな着物姿の女性たちが、 画面をスーッと横切るので(それがまた「あの世」っぽい印象、) ああ、これは本当に昔の日本なんだ・・・と確認できました。

そして、苦しい時代にもかかわらず、みんな 現代の人達よりも「歩き方」が美しいみたい。

安野モヨコ先生が『アンティーク&チープに KIMONO姫』(祥伝社)という本の中で、かわいい靴をはいたお洒落な子が「べたんべたん歩く」のを嘆いていたことを思い出します。

特に着物姿の男性たち(紳士やチンピラ)が、颯爽と歩いている様子が印象的でした。 女性もお太鼓のせいか、後ろ姿がピシッとしている感じ。

 このように、パソコンの画面上で、生き生きと活動している昔の人を見ていると、 だんだん「仮想世界をこっそり観察する創造主」(「リング」や「マトリックス」)のような気分になってきますよー。


 また、今でいう「アンティーク着物」のオンパレードの映像もありました。 題名は「日本のさまざまな風景」(これも終戦の翌年・12分)。お正月の皇居で、丁寧に礼をする人達を撮影したもの。これもぜひ、ご覧下さい。

美しい原色の着物をコテコテ着た娘達が、何組も、何組も、はにかみながらうつっています。0930(オクサマ)やキロロ風の子もチラホラ。

 彼女たちが着物を着ている様子は、「大和撫子・はんなり・凛として」というよりも、「どこの国かはわからないけれれど、とにかくアジアの民族衣装ーッ!!」という雰囲気。無国籍な、とっても力強いイメージでした。(パッとみた感じは、ですけれど。)

たとえばこんな風な・・