【スカパー「日本映画専門チャンネル」で1950〜60年代の映画を】 2003.4

スカパー「日本映画専門チャンネル」1950〜60年代の映画をやっていることが多いので、「昔の着物姿を見たいけれど、映画館に行くのが非常に苦手」「わざわざビデオを借りるほど映画ファンじゃない」(←私だよ!)という人に、むいているでしょう。

ご飯のときに「日本映画専門チャンネル」を何とな〜く流しながら、ちょっぴり「昔の日本」にタイムスリップ。そういうのも悪くありません。(悪くありません=「すてきなあなたに」用語。)


■「妖艶」でも「お上品」でもない着物

今、着物の出てくる映画やCMというと、

極端に上品(イメージ:壇フミさん・カナコさん)か
極端に妖艶(イメージ:レオナさん・リンゴさん)
極端に極道、極端に演歌・・・

といったものを思い浮かべがちです。

しかし、50〜60年代の映画には「妖艶」でも「お上品」でもない「いいあんばいに普通 の着物」が登場します。あまりに「普通」なので、人によっては「こんなの、つまらない!興味ないわ!」って感じるかも(笑)(1950〜60年代は、車が増え・ネオンが増え日本の風景がゴタついてきました。戦前みたいに「自然素材だけで構成された背景に、華やか着物」っていう気分じゃなくなってきたのでしょうか。)

どちらかというと脇役のオバチャン女優に「えもいえぬ着こなし」率が高い。「着物が体に吸い付いている」「着物と体がつかず離れず」という着付けは、現代の映画じゃ決して見ることが出来ません。私は断定しない書き方ばかりしている人間ですが、ここばかりは、「決して見ることができない」といいきっても大丈夫そう。また、1960年代って着物でも動作も滑らか。特にコメディでは動きが早くて、着物なのに部屋の中を瞬間移動するとか、着物なのに坂をかけ下りるとか、馬に乗るとか(←さすがにまたがらないけど)盛んにしています。

例えば、着物姿の沢村貞子さんが、部屋の中を走りまわり・足で物をどかし・常にモグモグオヤツを食べてる…という、映画=「人も歩けば」(1960年・川島雄三)等。 沢村さんの娘役の女優も、着物姿でありながら部屋の中を走る、走る。「廊下は走らないように!」と、貼り紙したくなるほどです。快活な動きでありながら、荒々しい感じがないのもビックリ。若い女優はもちろん、年配の女優も身軽に動きまわっているのに驚きます。※1950〜60年代の映画でもギチギチ着ていて・動きも少なく、参考にならない場合があります


■60年代の着物はカッチリ

戦前のイメージ ・フニャフニャ
古本市のポスターより。

ところで、60年代映画の着物の着付けは、今ほどではありませんが、かなりカッチリしている印象です。(戦前はもう少しゆったり着るのが理想とされていたはず。←実際はムチムチ着ていても、理想のイメージは“柔らか・トロ〜ン”1930年代着物の例1 ・例2))

しかし、60年代映画でカッチリしていたのは、なにも着物だけではないでしょう? 格好いいビルヂング、ヒロインのスプレー髪型、付けマツゲ・よく晴れた空、病的に美形のヒーロー、しっかりしたスーツ、モダンな応接セット・ハンドバッグ・磨かれた車・などなど、色々なものがカッチリしているってパターンが多いかも…。

着物をふくめて、世界が「キッチリ・カッチリ」統一されているから、ある意味、調和がとれている。そこがまた、素敵といえば素敵なんですけれど。まあ、昔の映画は絵空事っていうか憧れのライフスタイルを描く役割もあったろうから、キレイキレイで良いのです。

でも、今の映画はどうでしょうか?「地味なルックスのヒーロー」「ウダウダした服」「いい加減なライフスタイル」を描いたものいくらでもありますよね。こんなに時代が移り変わったのに、なぜか着物の着こなしだけは「60年代のスプレー固め文化(それはそれで、味があるけど)」が残っているんですよね(笑)しかも奇妙な形に進化して。たぶん60年代以降は、着物に関心を持つお洒落さんが激減したからでしょう。

 

 

 

スプレー固め文化。
60年代: より


(オマケ)【スプレー固めの文化の映画鑑賞記】

スカパーで「自由が丘夫人」(1960年)を見てみる。「有閑マダムのドタバタ騒ぎをコメディータッチで描く娯楽作」昔のスタイル画(頬こけてる・頭小さーーい・アイラインくっきり)そのままの着物美女がどっさり出ていた。

ありえないほどスレンダーな体に、ありえないタイトな着付け。呼吸も浅くなりそう。映画に出てくる洋服もキューッとタイトなので、それが当時の流行なんでしょう。

一方、チョイ役女優は、いきなり現実的なプロポーションに、現実的な着付け。ゆったりとして、動きやすそうでした。←これは女優さんが自分で着付けていたのかも。(……そして後世には、チョイ役のゆったり着付けが残らず、ヒロイン達のギューッとした着付けのみが残った、と。)

主人公の有閑マダムが、雑誌の読者モデルになるというシーンがありましたが、迷わず洋服立ち(つま先90度で、片方の足を後ろに下げるような)をしているのが興味深かったです。大塚末子さんも「本人役」で登場していました。着物撮影を指導する…という役柄で、足を肩幅に開き、片足に重心をかけ「ふむふむ」みたいな立ち方で。今の映画だとやらなそうなポーズです。大塚さんはメレンゲみたいなフワフワ着付けで、あちこち飛び回っていました。


(オマケ・その2)【スプレー固めの文化の夜明け?】

キューッとした着付け1954年、今からちょうど半世紀前の着物ショウのパンフレットから(京都府が後援。新橋演舞場等で開催) イヤリングもしていて、無国籍なロングドレスのよう。スレンダーな若い美人しか出来ない着付けです。


■スカパー加入の仕方

さて、話題がそれましたがスカパー加入の仕方です。以前、知人が(ワウワウだったか・・)チューナーを買ったものの、アパートの向きが悪くてつけられなかった、と言ってました。そういう事態は絶対避けたいものです。でも、私と同じマンションの人のベランダを見上げたら、いくつかのアンテナが同じ方向(こういう向きで)で付けてあるじゃないですか。・・これは大丈夫そうだ、と購入にふみきりました。

私はチューナー(18.000円くらい)を買いましたが、ケーブルテレビの人はまた別 なのでしょうか?(そのへんのこと、よく知りません。ごめんなさい) ビックカメラみたいな量 販店でスカパーのチューナー(アンテナ付き)を買い、取り付け工事を同時に頼むのです。この「チューナーを買う&取り付け」というのが、すご〜く億劫なんですよね。設置後の各種設定も億劫!パソコンと同じで、一度やってしまえば、あとはずっと使えるのですけれど。

店員さんが「取り付けは自分でも出来ますよ。」というので、知人(私よりは多少、器用な人)に頼んで安くあげようとしたんです。でも失敗しました。受信の角度を決めるのがけっこう難しくて何も映らず。結局工事の人を頼んで2度手間でした。知り合いに頼むなら、機械が大好きな人に頼みましょう。(日本映画以外にも、ミニ有線みたいな音楽チャンネルや、お洒落洋画チャンネルなど色々なプログラムあります。ミニ有線みたいなBGMチャンネルはけっこう便利でした。周囲の騒音が気になる時とか、ずーっと流しておいたり←あんまり長時間流すと飽きるけれど)


「赤道上空3万6000kmから最新のデジタル信号に乗って小沢昭一が降り注いで来る」(byサダナリデラックス)には、もっと詳しく記されています。(1999年の文章なので今より値段が高めに書いてある。2003年の日本映画専門チャンネルは月額視聴料500円)