【女給さんの真実】



カッフェの女給さんを茶化した絵。

『鉄筋コンクリート、ビルヂングみたいな顔つきのシコメが四国訛りかなんかで、ドタドタとライスカレーの皿を運ぶ』図、と説明がついていました。

なで肩が尊ばれる時代なのに、モリモリと立派な肩をしてます。絵のまわりにあるムアーっとした黒雲が可笑しい!

この絵の作者は、昭和初期のカッフェと江戸時代の水茶屋を比べて嘆くのです。「昔の水茶屋では粒よりの代表的美人がサービスして居たのだぞ。カッフェは水茶屋に対してきまりが悪くないか。カッフェよ恥を知れ、恥を」などと書いている。

カッフェの女給ときたらガサツでけしからん、ちょっとは江戸時代の美女達を見習え!というわけ。でも、そう書いている本人だって江戸時代の水茶屋は、絵でしか見たことないんですよねー。だいたい、絵や映画なんて、おもいっきり美化されているんですから♪

このテの「昔の女は、現代の女と違って、しとやかで美しかったに違いない」幻想は、古代からずうっと続いてきたのでしょう。(「今どきの若者は、バカばかり」と大昔から言われてきたように)。

江戸時代の水茶屋だって、意外と「ドタドタ歩くシコメ」が大活躍していたのでは?そして江戸時代の人も、一時代前の美女の幻を追っていたのではないでしょうか?



女給さん透視図です。 たもとには、男名刺・コンドーム・香水等、いつ何があっても大丈夫な小物がギッシリ。段腹がリアルー。


「ストーブへ 女給の方が 足をあげ」 くーッ!すっごく意地悪そうな 女です。おじさんの情けない表情が、たまりません。





さて、この綺麗な女給さんは何をしているのでしょうか。


昭和初期の大阪です。 「近頃、日本の都会で激烈に繁殖するものは、結核患者とカッフェ 。 棟割り長屋でも、畳を取って土間をムキだし、古道具屋仕込みの椅子テイブルをゴロチャカ並べれば もう、立派なカッフェに化けおおせるんだから」という説明文がついていました。

《古道具屋仕込みの椅子テイブルをゴロチャカ並べれば もう、立派なカッフェに化けおおせるんだから 》……あれ??21世紀でもこういう カッフェありますよね。

この絵では、客が飛び込むと番に当たる 女給さんの名を 「百合子さあん、ゴシンキー っ!」と高らかに呼び上げる様子が描かれています。 「百合子さん」のチェックの着物が可愛いですね。 寺島令子さんの漫画を思い出します。(目が真っ黒)

 

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