2003. 12.24




物理学者・寺田寅彦の随筆に日本の風土と着物について書かれていました。
(寺田寅彦随筆集5・岩波文庫240ページ)

大意を要約するとこんな感じ↓↓

“洋服って、夏が乾燥している西洋で発達した服でしょう、
それを日本にそのまま取り入れちゃっていいいのかなあ?
もっと服の気候学的・生理学的な意義を詳しく研究しようよ!
でも、だーれも研究しないんだよね”

昭和10年(1935)の文章です。

それから70年たった今
酷暑の背広を見ていると、このテーマを研究する人はその後もいなかったことがうかがえます。


科学的ではないけど、リリーフランキー著「女子のいきざま」にも、関連?話題が…。

夏の女子が発する匂い、ことに、カラダに密着した服を着た女子の問題ついてです。

軽装の美少女のイラストには、スカートの下から爽やかな風がふいていて「地中海の風、エーゲ海の香」という説明があり、一方ピッチリ服の女子には「熱帯雨林気候、マンホールの匂い、くさいー」的なことが書いてあるという(笑)。うろおぼえでごめんなさい。

リリーさんは女子の服装のことを言ってるけど、男子も、かなり、まずいと思います。

*酷暑に背広。
*酷暑に厚手のスニーカー。


彼らの皮膚表面は、かなり熱帯雨林モアーン、でしょう。


暑さに茹であげられて、 一歩ずつ足をひきずる男子。


その男子を心ゆくまで冷やすため、公共施設の冷房は思いきり強くする。

女子が冷える。

女子の内臓(←次世代製造工場)が冷える

現在、女子の冷房対策は「アロマだ足湯だ、ひざかけ常備!そんなに寒かったら着こめばいいでしょ。」みたいなハナシで終わっていますが、これが2.3世代続いたら、どうなるのでしょう。

人間、暖房は火を発明したときから経験してるけど、冷房の普及は、ここ30〜40年のこと。

難しいことはわかりませんが、動物って体の恒常性(体温とか)をキープするために、凄まじいテクニック(←何億年もかけてやっと獲得したやつ)を使ってるんでしょ?

いつもはカラダが自動操縦してくれるから、自分がそんな大層なことしてるなんて、
意識にのぼらないけれど。

涼しい西洋の衣生活をソックリ真似しちゃて、暑かったら冷房で修正、修正♪

そんなことやってると、日本人が「生き物」としてグイッと弱くなるのではないでしょうか。いまは、前の世代の「貯金」があるから何とか保っていられる状態なのでは?

皆さんにも「品質保持のため」の取り扱いラベルがついていると思うんです。そこには「夏、冷やしすぎないでください」って書いてありませんか?


西洋人の衣食住を模しただけで、
日本人の解剖学特異性が一変し、
日本の気候風土までも入れ代わりでもするように思うのは
粗忽(そこつ)である。
(寺田寅彦随筆集5・岩波文庫)

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