2002.9.5 「惜福」


幸田露伴の「努力論」(岩波書店)に「惜福」という言葉がありました。

「惜福」=福を惜しむ。

つまり、福(資源とかそういうの)を使い尽くしてしまわないこと。

「努力論」によると、トリはトリを愛する家の庭に集い
資源もまた、これを取り尽くさない人の手にくる!のだそうです。

すでに明治時代でも、貴重な海獣(ラッコとかオットセイ)を取り尽くしてみたり、 どんどん山林伐採して、土地の気候を悪くしていました。だから 国家が「福」を惜しまないと、そのうち国が滅びますよ、 本当にヤバイですよ!………という内容なんです。

そしてそして現在。世界は「惜福」にほど遠い 世界に 発展してしまった。

そんな中でも、お祖母様からもらった着物を大切に着たり、古書や古い家具を愛でるのは、かなり「惜福」指数が高そう!

お洒落な女の子がそれらに熱中しているのって、 いや〜、 なんとも麗しい光景ですね!



蚊帳の穴をふさぐ色っぽいオバサン。


■大橋歩さんの「きものでわくわく」(マガジンハウス)に
「着物は決してゴミ化しない」という文章がありました。

これって、これからの時代、大切なこと…

かつての大橋さんはベーシックなサンローランの服を買ったものの、5年で着ることができなくなったそうです。一生着るつもりで買ったベーシック な服でも、微妙に流行遅れになってしまったのですって。

一方、着物は流行もないし、年齢に関係なく全部まっすぐな形。だから年をとっても体型が変わっても長く着ることが出来るし、もし自分に似合わなくなったら簡単に人にゆずることができるのです。好みに応じて布団にしたり、子孫に残したり自由自在。洋服だとなかなかこうはいかないですよね!

(着物を含む、江戸時代の洗練されたリサイクル方法については「大江戸リサイクル事情・講談社文庫」を)


ブータンの女性用服。
一枚の布をクルクル巻き付けてジャンパースカートみたいにします。
あんまり、切り刻まない服。

 

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